乾燥した肌はトラブルが起き易い

肌の仕組みと美肌 ⇒ スキンケア ⇒ 肌トラブルの最大原因は乾燥

スキンケア


乾燥した肌がトラブルを引き起こす

|→ スキンケアの原点は保湿


スキンケアとは何ですか?。改めて聞かれると曖昧な答えしか返ってこない気がします。

肌を良い状態に保ち、シミが無い肌、ニキビが無い肌、木目が細かい肌、透明感のある肌、にすること。


色々表現できますが、皮膚トラブルが無く潤いに満ちた肌が良い肌と言えます。

肌が潤いに満ちているを肌トラブルは起こりにくくなります。肌が乾燥すると様々なトラブルが出ます。


角質が乾いてめくれたり剥がれたりします。外界とのバリアである角質が壊れると、そこから色々な物質が体内へ入り易くなります。

すると、ちょっとした刺激でも、炎症が起こる、赤くなる、痒くなる、ムズムズする、などが起き、痒みを引っ掻いて悪化し、さらに刺激物が入り易くなります。


乾燥によって皮膚に大きなダメージを生む、この悪循環の始まりが乾燥です。





◆ そもそも乾燥肌とはどういう状態なのか


乾燥肌

何故、肌が乾燥してしまうのか。


「冬は湿度が下がるから肌が乾燥する」「夏もエアコンで乾燥する」「都会の湿度は年々下がっているから、いつも肌が乾燥し易い」。


美容関連雑誌をいつも賑わしている呆れたフレーズの数々。これだと日本人一億総乾燥肌になります。


人間の肌は本来保湿されていて乾燥しない様に出来ています。この機能を担っているのが、表皮の一番外側の厚さ20ミクロンの角質層。


特にその中のセラミドが担っています。セラミドが正しく機能していれば、どんなに乾燥した環境下であっても肌が乾く事は有りません。


肌が乾燥するのは、空気が乾いているからでは無く、体内の水が足り無いからでも無く、化粧品などで肌対策をしていないからでも無く、セラミドが足り無いからです。


セラミドが足りなくなる原因は加齢と、クレンジングなどの界面活性剤です。

敏感肌に悩む女性が増え、最近では半分以上の女性が「自分は敏感肌」と感じていると言われます。


そういう女性の肌を診て見ると、クレンジングによってセラミドが流出し、乾燥する事で敏感肌になっている人が多いです。


特に頬骨の高い部分がかさついたり赤くなったりし易い人はクレンジングが合っていない可能性があります。


一連のスキンケアスッテプの中で、クレンジングが最も肌に負担が掛かります。クレンジングこそが、乾燥肌を招く最大原因です。


● 乾燥肌とは乾燥している肌のことでは無い


乾燥肌とは状態では無く、機能を表す言葉です。「乾燥している」と言う状態では無くて「保湿機能が低下して乾燥し易い」事を指します。


例えば、この車は早いか遅いかを話す時、状態では無く機能について話をしています。この車は早く走る事が出来るという機能です。


実際に今この車がノロノロ走っていても「この車は遅い車」とは本質的には言いません。車の性能と今どういう状態ではしっているかとは別の話です。


肌の環境によって保持している水分量が変化します。色々な人の肌の水分量を測って比べても、それで乾燥肌かどうかは判断できません。


湿度が下がった状態でも水分をキープできるのが健康な肌で、それが出来ないのが乾燥肌です。

つまり「乾燥シイタケ」は乾燥したシイタケですが、「乾燥肌」は乾燥した肌では無く「乾燥しやすい肌」です。


乾燥肌でもタップリ化粧水を付ければとの時だけは潤った様に感じますが、乾燥肌であることに変わりは有りません。数分すれば化粧水は蒸発して元のカサカサ肌に戻ります。


エアコンが効いた部屋で「肌が乾燥した」と言って化粧水をスプレーして「潤った」と安心することには意味がありません。


● 乾燥肌かどうかは水分チェッカーでは判らない


体内から浸み出して来た水は一部が角質層のセラミドに捉えられ、残りは肌の表面から蒸発して行きます。


目には見えないですが水分を常に肌表面から蒸発させています。皮膚にラップを巻いて時間を置くと蒸気で曇ってきます。


この様に自分では感じないで水を蒸発させて排出しています。

この蒸発によって失われる水分の事を経皮水分喪失と言い、この数値が高い人が乾燥肌です。


経皮水分喪失の数値が高いことは、セラミドによって角質層に捉えられる水が少なく、表面から蒸発してしまっている事を意味します。


肌の水分を測る水分チェッカーが有りますが、そういう物では乾燥を正確には測定出来ません。


経皮水分喪失の数値を測定しないと乾燥の度合いを測る事が出来ないのですが、時間や設備を要するので簡単には測定出来ません。


経皮水分喪失の1日の合計量は、体重50kgで健康な人で900cc程度です。牛乳パック1本弱です。



◆ 保湿因子のセラミドが失われ、肌が乾燥する原因


● ダントツで多いのはクレンジング


クレンジング

クレンジング(メイク落とし)がセラミドを奪ってしまう原因のダントツです。


最近のメイクアップコスメは進歩していて、崩れにくく、落ちにくく出来ていて、それをサッパリ落とすクレンジングも進歩しています。


しっかりメイクもさっと落とすクレンジングの正体は強い界面活性剤の働き。強い洗剤と同じです。


これを顔になすり付ければメイクだけでなく角質層のセラミドも溶けて流れてしまいます。


では、肌に負担を掛けないでメイクを落とすにはどうしたら良いか、です。それはクレンジング選びにかかっています。


クレンジングによる肌ダメージは直ぐには現れず、数ヶ月掛けてじわじわ進行するので、気が付く人が少ないのが特長。


肌が荒れたり、乾燥肌や敏感肌が気になる様になった時、まさか数ヶ月も前から使っているクレンジングが原因だと気付く人は少ないでしょう。


肌に負担を掛けないクレンジング


クリームタイプ、又は、透明で無く乳化して白いジェルタイプ、洗浄力は比較的弱いのですが、商品毎にバラツキがあるので使って試すしか方法は有りません。


角質層のセラミドも溶けて流れてしまうクレンジング


オイル、リキッド、ワンステップ洗顔料。これらは界面活性剤や防腐剤がしっかり入っていて肌に負担を掛けます。

ワンステップ洗顔料は手軽さが人気ですが、手軽さの裏には何かが犠牲になります。何かとは肌負担です。


本当はメイクしないでクレンジングもしない方が肌は乾燥しなくて敏感肌にもならないのですが、中々そうも行きません。


何かを塗り、塗ったからには落とさなければならない、仕方無い。肌に悪くないクレンジングという物は有りませんので、少しでも優しいものを使います。


クレンジングは濯ぎにはいるまでを40秒以内で済ます


必ず指で洗います。コットンなどで洗うのはもっての外で、弱い力で特に頬骨のところに力がかかり過ぎない様にします。


クレンジングの段階でメイクを落としきる必要は有りません。その後石鹸洗顔して落とせば済みます。


ミルクxxx、xxxミルクには注意が要る


「ミルク」と言う言葉に安心感を覚える人が多い為、抜け目の無いメーカはこぞって、ミルククレンジング、UVカットミルク、ボディミルクなどミルク状の商品を投入しています。


しかし、化粧品の「ミルク」の正体は油を界面活性剤で乳化させたもの。ミルクはクリームに比べると油分が少なくて安定しない。それを補う為に、強い界面活性剤や防腐剤がしっかりと配合されています。


こんなものを長く使っていて肌に良い訳がありません。


● 間違ったクレンジング法


目力ブームによるもの


しっかりしたアイメークが流行して、リキッドアイライン、ボリュームマスカラなどを愛用する人が増えています。


ポイントリムーバを使う人もいますが、いずれもこれらを落とす時には強いクレンジングが必要になります。


乾燥だけで無く、永年の間にシミやシワの原因になります。

リキッドアイラインは「勝負メイク」の時だけにして、普段はペンシルにするなどの工夫が必要です。


毛穴ケア


クレンジングオイルで毛穴の汚れを取ろうとする人がいます。

クレンジングで肌表面を擦っても、毛穴の中の汚れは落ちません。一生懸命こすってる内に、セラミドがどんどん流出します。


クレンジングにはメイクを落とす機能しか有りません。


テープコスメ


テープコスメと言われる安い化粧品がドラッグストアで売られていて人気を博しています。

ものによっては悪くはないのですが、クレンジングだけは避けたほうが無難です。


安いクレンジングは要注意です。


安くても比較的肌トラブルを起こさないものは、石鹸、化粧水、メイクアップで、反対にクレンジングと保湿美容液は肌への影響が大きいので、ある程度高価なものが必要です。


● セラミドを溶かすリキッドファンデーション


リキッドファンデーション

セラミドを奪ってしまうものにはクレンジング以外にもリキッドファンデーション・クリームファンデーションがあります。


乾燥肌の人にはファンデーションを選ぶ時、パウダーよちもリキッドやクリームタイプを選ぶ傾向があります。


これが乾燥肌の原因となります。


パウダーよりもリキッドやクリームタイプの方が付けた時にはしっとりする感じがしますが、長く続けると逆に肌が乾燥します。


リキッドやクリームタイプのファンデーションは色の付いた粉を乳液やクリームの中の分散させたものですが、これを安定させる為に界面活性剤が使われます。そうしないと分離してしまうからです。


これらのファンデーションを1日中顔に付けていると言う事は、洗剤を1日中顔に付けているのと同じ事になります。


そりゃぁ肌は荒れるでしょう。少しずつ肌のセラミドを溶かしているのですから。

乾燥肌の人はパウダーファンデーションの方が良いのです。


パウダーは固形物なので分離したり腐ったりしにくくなりますので、防腐剤や界面活性剤を抑える事が出来ます。

「パウダーは粉っぽくて乾燥する感じがする・・・」と言う人がいます。


ベースとなる肌を保湿して置けば、パウダー位では肌は乾燥しません。

洗顔後、保湿美容液を付けてからメイクすれば、パウダー位では時間が経っても粉っぽくなる事は有りません。


最近ではパウダーでも保湿成分を含むものが有るので「しっとりタイプ」を選べば乾燥を感じない筈です。

乾燥や敏感肌で悩む人は、思い切ってパウダーファンデーションに切り替えましょう。


さらにクレンジングも見直しましょう。



● 化粧水をたっぷり付けると有害


たっぷりと手にとって化粧水を何度も重ね付けする。効果が有りそうに思えて実は有害です。


肌表面の角質層は20〜30%の水分を含み、シットリと潤いの有る肌を実現しているのですが、化粧水を付けると、化粧水の水と角質層の水が混じり合って行きます。


そして時間をともに蒸発して行きますが、この時、肌の水分も一緒に蒸発します。

化粧水が蒸発する時、毛細管現象によって肌の水分を吸い上げてしまうからです。


角質層の厚さは20ミクロン。その中の角質細胞と細胞の間に、セラミドと水分子からなる8層の層構造があり、さらにその細胞層が10〜20層重なったのが角質層です。


その水分子は体の奥から湧き上がってきた水です。外からは角質層へ水は入らない仕組みになっています。


化粧品のCMで化粧水をばしゃばしゃ叩き込みシーンが有りますが、見る人を誘導(洗脳)して売りたいが為のものです。


● 化粧水を叩き込んでも、中へは入らない


肌に角質層がある理由は、外からものを入れないバリアが必要だからです。角質層は天然のバリア機能を担っています。


角質層は角質細胞と細胞間脂質で構成されていて、水溶性のものは入りません。叩いても入らないものは入りません。


ビニールの上の水滴を幾ら叩いてみても、ビニールの中へは入りません。

肌は比較的ビニールに近く、入らないものは頑張っても入りません。


● 洗顔後すぐに化粧水を付けてもしっとり肌にはならない


洗顔や入浴のあと、直ぐに化粧水を付けるべきだと思い勝ちですが、そういうものでは有りません。

肌や髪、爪はケラチンという蛋白質で出来ており水で濡らすとふやけます。


肌が「ふやける」を科学的に言うと、角質細胞の間にあるセラミドに捉えられた水分子以外の水は余分なものであり、ふやけたとはそういう状態です。


この状態は正常な状態では無い為、直ぐに蒸発して元通りになります。

余分な水を幾ら増やしても、余分な事に変わりは無く、蒸発によってなくなる様に体は出来ています。


洗顔や入浴のあとは、この余分な水が増えた状態なので、直ぐに元の正常な状態に戻ります。


● 化粧水を付けて、時間を置いて乳液を付けると、肌が乾燥する


時間を置いて化粧水を浸透させてと思っての行為なのですが、化粧水が蒸発する時、肌の水分子も一緒に蒸発させてしまう為、逆に肌は乾燥します。


洗顔⇒化粧水⇒美容液の順番を守っている人は納得出来ないかも知れませんが、化粧品は一気に付けた方が良いのです。


どんなに順番を守っても、最終的には全部交じり合います。そうしているのは化粧品に含まれる界面活性剤と肌表面にあるコレステリンやリン脂質などの天然界面活性剤の働きによるものです。


これらの働きによって化粧品は皆乳化して混じります。載せた順に肌の上で層をなすなどという事は決して起きません。


化粧水を手に広げて顔に載せる様に付けたら、直ぐに美容液を付けます。肌はべたべたになりますが、そのまま触らずにおきます。


時間とともに浸透するものは浸透し、蒸発するものは蒸発します。


● ブースター化粧品は化粧水を通すが有害


最近流行りの手法です。

化粧水を付ける前にブースター化粧品を付けて置くと、通り道が出来て化粧水の浸透が良くなるというものです。


ブースターとは促進する、とか、高めるとか言う意味です。

化粧水に限らず何かを浸透させるのは簡単で、肌のバリアを壊せば良いのです。


肌は細菌や異物を中に入れない為のバリア機能を持っています。これは角質層が担っていて、死んだ角質細胞がレンガ状に積み上げられ、その間をセメントの様にセラミドが埋める事で角質層は強固なバリアを作っています。


従って、角質層を取るとかセラミドを取るなどして角質のシステムを壊してしまえば、物は通り易くなります。


ブースター化粧品の成分は色々あるのですが、基本は酸かアルカリによって角質層を溶かすため、ブースターとしての機能を果たします。


そもそも角質層を壊してまでして化粧水を入れる必要は有りません。


普通の健康な肌は、化粧水に限らず何かを入れない為のバリアがあるので有って、本来はいってはいけない物です。


ブースターで肌が柔らかくなったと喜んで見ても、単に肌が溶けただけであり、非常に危険な行為です。

最近では、普通の美容液もブースターと呼ぶものが有ります。何故ブースターと呼ぶのか理解出来ません。


洗顔後、真っ先に付けるものをブースターと呼ぶ様になったらしいのですが、多くの人を騙す様な事をしてまで売りたいメーカのレベルの低さを感じます。


● 美肌の第一歩は化粧水を止めること


化粧水独特の浸み込む様な感触に、無条件の安心感を覚える人は多いと思います。

洗顔後、当たり前の様に、普通に化粧水を使っていると思います。当然の義務の様に感じているのでは無いでしょうか。


乾燥肌や敏感肌に代表する肌荒れに悩む人に「化粧水は必要有りません。止めた方が良いです」と言ったら、大反発を受けるでしょう。


そこまで定着してしまった化粧水を止めるには相当な勇気が要ると思います。


何が肌に必要かを理解すれば、肌に本当に必要な保湿成分を与えれば肌が大きく変わる事が判ると思います。

肌乾燥を助長してしまう化粧水を止めれば、しっとりと潤いのある肌へ一歩近づきます。