肌のターンオーバー

肌の仕組みと美肌 ⇒ ターンオーバー

肌の仕組みと美肌


皮膚の構造とターンオーバー

スキンケアで美肌 ←|→ 体の内からの美肌


◆ 肌は三層構造


全身を覆っている皮膚の面積は約1.6u、畳1枚分。皮膚全体の重さは体重の16%くらい。


内臓の中で一番重い肝臓でも2%。皮膚はその8倍もある重い組織。ですので、体の中でもかなり重要な組織であると言えます。


厚さは約2mmで、手や足の裏は厚く、顔は薄く、顔の中でも目の周りが一番薄い部分です。

また、皮膚は1枚の皮では無く表皮、真皮、皮下組織からなる3層構造になっています。





● 一番外側にあるのが表皮。


表皮の一番下には基底層があり、そこで細胞分裂した表皮細胞が毎日押し上げられて、やがて細胞核が失われて角質となります。

表皮の95%が表皮細胞で、残り5%がメラニンを作るメラノサイトや免疫に関するランゲルハンス細胞です。


● 表皮の下の層が真皮。


表皮とは基底膜によって隔てられています。真皮では、コラーゲン繊維がエラスチン繊維に絡まる様に束ねられていて、その間をヒアルロン酸やコンドリチン硫酸などが満たしています。


ヒアルロン酸が水分を保持することで、皮膚の弾力が保たれています。

また、血管、汗腺、皮脂腺、毛包なども真皮内にあります。


● 真皮の下にある組織が皮下組織。


大部分が脂肪組織で、皮膚を支えたり、衝撃から守る働きをしています。

皮膚の表面はツルっとして平らでは無く、細かい溝が刻まれています。この溝は皮溝と呼ばれます。


皮溝に囲まれてやや高くなっている部分を皮丘と言います。

この皮溝と皮丘で囲まれた多角形の模様を「肌のきめ」と言います。


皮溝が浅く皮丘が細かく整然と並んでいる状態を「きめが細かい」と表現しています。

基底層で生まれた表皮細胞が角質層に到達して垢として剥がれ落ちるまでの期間は、35日位です。



◆ 皮膚は目で見える組織


体を構成している組織は目で見えないところも多いのですが、皮膚は目に見えます。

異常があれば目に見えるので、健康チェックには便利です。


皮膚の病気には名前が付いているものだけでも千以上あります。また、体の内部の異常が皮膚に現れるものも多くあります。


皮膚に変化が起こったら、それが全て病気とは限りませんが、少なくとのいつもと同じスキンケアで元に戻らない場合は何から異常があると考えて、医療機関を受診しましょう。



◆ 皮膚の構造


美肌1


皮膚(肌)の構造は表皮と真皮の2層から構成。0.4〜1.5ミリ程度の厚さです

スキンケアは僅かこの1.5ミリ内の出来事。驚きです。


表皮も4層になっていて一番表面が角質層と呼ばれ、最深部を基底層


角質層とは、通常の皮膚細胞が角化の途中で、細胞核を失ったもの。

これは硬いたんぱく質で出来た細胞で、ブロック状に何層も重なった構造。


一番下の基底層には、色素細胞が点在していて、紫外線を浴びると活発化して、メラニン色素を生成。

シミ、クスミのスキンケアはメラニンを取り除く事、及び紫外線を防御。


肌のハリを保つスキンケアは真皮の線維芽細胞で行なう。


線維芽細胞は、主成分がエラスチンとコラーゲンから出来ていて、皮膚の弾力を保つため、真皮内で網状の構造でクッションの役割。


線維は真皮の約70%を占めていて線維のまわりを埋め尽くすようにヒアルロン酸と呼ばれているゼリー状の物質が存在。


基質は、線維の間に満たされた、水溶性のコラーゲン等の物質で、水分を保持して真皮内の水分を一定に保つ構造。


真皮は、毛細血管・末端神経・汗腺・皮脂腺・など多くの機能が集まった皮膚本体で、肌の張りや弾力の源。

スキンケアで効果が得られるのは、表皮から、真皮までのとても浅い部分だけ。


表皮の働きとして、外からの刺激から、皮膚そのものを守るというのが仕事。


表皮と真皮を合わせた厚さは2ミリほどで、表皮の厚さだけになるとザット1.5ミリになり、表皮は新しい細胞が古い細胞を表面に押し上げるようにして、約28日間かけてターンオーバー。


皮膚の下は、多くの脂肪を含む皮下組織。



◆ 角質層のバリア機能


美肌

私達が鏡で顔を見て、実際に手で触れている部分が肌の角質層。美肌を守っている層。


この層は角質細胞と細胞間脂質から出来ていて、美肌を守る厚さはわずか0.02ミリメートル。

スキンケアのほとんどはこの薄さ内の出来事。


角質細胞は表皮の一番下の基底層で生まれ、新陳代謝によって変化しながら表皮に一番上に押し上げられた細胞。

かわいそうに、生きる為に必要な細胞核を失い、潰れた様に平たくなって10層前後に重なったもの。


この層のさらに上を皮脂膜が覆っていて角質細胞と一緒に外部刺激から美肌を守っています(バリア)。


角質層がこのバリア機能を持っている事が解ったのは1994年頃でつい最近の事。歳ばれるカモ。



● 潤い肌は細胞間脂質が担当


実際にしっとりとした肌の保湿機能をもっているのは細胞間脂質。


細胞間脂質=セラミド+コレステロール+脂肪酸、の3種類。

美肌維持の為に、紫外線などの外からの刺激の侵入や、内側から潤いが蒸発するのを防衛。

肌の保湿は主にセラミドが担当していて、セラミドが80%を担っています。


この保湿機能のお蔭でスキンケアしてしっとり肌が保持。

しかし、間違ったスキンケアをすると皮脂膜が剥がれ角質細胞が減少。


すると、角質細胞の並びが乱れて隙間が出来、内側の潤いは蒸発し、外側からの異物が肌の中に入ってしまいます。

こうなってしまった肌は、どんな高級化粧品を使っても刺激を感じ、スキンケアは先ず無理。



◆ ターンオーバーしてスキンケア


ターンオーバーとは、表皮の生まれ変わりのこと。これが無いとスキンケアできない。

このターンオーバーの助けによって、皮膚は常に新鮮さと機能を保つことが可能。


スキンケアの条件として、ターンオーバーは不可欠。

身体の細胞は神経細胞をのぞいて、一定のサイクルで新しい細胞に生まれ変わっています。


スキンケアもこのターンオーバーを最大に利用。

皮膚の細胞も同じで、期間約28日周期で再生。


女性の生理も28日周期で、旧暦の1ヶ月

但し、顔は少し短くて約20日


ターンオーバーは、一番下の基底層から始まり、細胞は13日に1度2個に細胞分裂。

1つはそのまま基底細胞として残りますが、もう1つは扁平になりながら上に押し上げられ、顆粒層へと上昇。


ここまででだいたい14日間程。


そして、さらに上へ上へと押し上げられ約14日後には一番外側から古くなった角質層は、フケやアカになって自然にはがれ落ちます。


ターンオーバーは周期が早くても遅くてもよくありません。

サイクルの乱れによっては、肌の様々なトラブルを引き起こします。


たとえば紫外線は周期を早めてメラニンの沈着を促進し、また年齢を重ねていくと周期が長くなりシミなどの原因を誘発。


肌の若さを保つターンオーバーも年齢とともに速度が落ちて、その周期に乱れが発生。

このために、傷の治りも遅くなりシミもできやすい・・。


ターンオーバーにはホルモン(女性ホルモン、成長ホルモン)が関係していて年代とともに周期が長くなります。


10代・・・約20日

20代・・・約28日

30代・・・約40日

40代・・・約55日

50代・・・約75日

60代・・・約100日